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仕事10 『生活保障✪資本主義』可能性


Edit Category ◆仕事◆
三好和義楽園全集―RAKUEN THE COLLECTED WORKS三好和義楽園全集―RAKUEN THE COLLECTED WORKS
(2005/08)
三好 和義

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楽園って素敵な響きだと思います。

そういったものに、そういった方向性に日本という国全体を近付ける可能性がほんの少しだけ見える発想の一つが『ベーシックインカム』⇒『基本所得』を保障するという制度です。 子供も成人も老人も一人一人に基本所得を保障するという大変馬鹿げた発想です。個人単位で保障するという馬鹿げた発想です。無条件で全員に保証します。医者にも、政治家にも、官僚にも、貧乏人にも、無条件で同じ額を保証します。
■■■
ベーシック・インカム入門 (光文社新書)ベーシック・インカム入門 (光文社新書)
(2009/02/17)
山森亮

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『ベーシック・インカム入門』という本ではじめてベーシックインカムという言葉を知りました。 この本は言葉を知るために役立ちましたが、特に紹介したい訳でも何でもないです。ただ、発想のヒントをもらいました。この本の著者山森亮という学者は1970年生まれ「現在44歳前後」で、この本が人生初めての出版物のようです。あとがきが多少、他の学者と変わっています。『最後になるが、生き急いだ友人たちの思い出にこの本を捧げたい』となっています。それだけですが、他の学者と大きく異なる文章です。こういった文章を書く人はおそらく、問題への対処・姿勢が異なります。面倒なので、本の中で、気になった文章だけ抜粋していきます。

――現代の私たちが持つ生きづらさや閉塞感は、生きるためにはお金が必要であり、そのお金を得るために社会が私たちに要求することの理不尽さから来ている。―-
-―現行の社会保障制度は完全雇用を前提としているため、そのための経済成長という発想から手を切ることができない。―-
――現行の世の中の仕組みは、飢餓への恐怖感を煽って、(一部のお金持ちを除き)「強制労働」に従事させるシステムである。―-
――実際に日本型の福祉国家が行ってきたのは、命を序列づけ選別することであり、低く見積もられた命の廃棄であった。―-
――ベーシックインカムは通常、①一律の額を給付する②賃金労働をしている場合、その賃金は上積みされる。―-
――「いまや生きていること自体が労働だ」、「生きる自体が報酬の対象になる」――
――仕事はある程度は「私たちの生存に必要」であるが、「決して人生の目的の中には入らない」――
――ベーシックインカムは賃金労働を否定しない。否定しようとしているのは、飢餓への恐怖感によって劣悪な賃金労働へと追い立てられることである。――
――雇用しえない人、困難なしには雇用しえない人、労働すべきでない人にとって直接的な解決策は、生産に関係のない収入源である。―-
――年金の税方式化への推進――
――ベーシックインカムはゴールではなく、当たり前のものとして獲得すべきものではないか。――

こういった問題は複雑に考える程、面倒になります。単純に考えた方が間違わない。
以下の思考は本の中身には影響を受けていますが、まったく本の内容と関係ありません。


現在、日本人の60人に1人が生活保護を受給しています。私は、生活保護容認派です。約200万人が受給しており、日本の人口は約1億2000万人なので、60人に1人が受給している事実があります。これは事実です。残り59人はどうやって生計を立てているのでしょうか。生活保護を受給せず、年金だけで生活している高齢者人口も相当数います。彼らのほとんどは働いていない無職者だ。自分たちが若い頃に働いたお金を現在受け取っているだけだという下らない反論は無視します。とにかく労働せずに相当数が、生活保護者とは別の存在としてお金(年金)を受給しています。それが何人なのか、何十人かは分かりません。そして、残りの人間も児童手当や高校無償化の恩恵や、何かで、何らかのお金を受け取っています。そして、その額は皆バラバラです。



日本の税制度は複雑で、分かりにくいし、おそらく、ほとんどの国でもそうなっています。個人的には、一般人が理解できないように、法則性を学んだ税理士や会計士しか理解できない仕組みを創り上げ、社会の一定の上位層にしか、税の動きを理解できないように故意的にしたと考えています。まあ、そんなことはどうでもいいことです。



実際、すべての国の枠組みを外して単純化すると現在の日本はどこまで、発展しているのでしょうか。すべてを国庫に集約し、子供、成人、老人、職業に関係なく貧乏人にも金持ちにも無条件で、1億2000万人に、1人ずつ個別に毎月20万円を支給したらどうなるのでしょうか。年間240万円の支給です。4人家族なら年間、無条件に960万を受領できます。独り暮らしだと、毎月20万円です。結婚すると2人世帯となり毎月40万円支給されます。充分魅力的だと思います。どうでしょうか?





年間240万円×1億2000万人=288兆円(計算があっていれば・・)となりますが、2014年国家予算は約96兆円のようですから、全然足りません。3倍足りない、3倍あれば可能である、3分の1の額ならもらえるかもしれない。残念ながら、そんなことはありません。しかし、発想は悪くはない。一瞬だけ、「いいかも」って思いませんでしたか?ちなみに、児童手当や、高校無償化、幼児・児童の医療費無料化、高齢者の医療費負担は、ほぼ全員対象のベーシックインカムの一例と捉えるべきものだそうです。前述の本のどこかに書いてあったような気がしますが、読み返す気力が今はありません。



ところで、おそらく、国全体で部分的にベーシックインカムを導入することは可能だと思われます。それぐらい、今の日本は経済成長したし、既に発展している国だと思います。たとえば、食費だけ全国民分、外食費まで含めて無料にすることは現実味が全くありませんが、おそらく、既に可能だと思います。やろうとする発想を持つ人間がいるかどうかの問題ですが。たとえば、医療費も全国民分、高校生まで、年齢制限をして18歳以下を無料にすることはおそらく可能です。または、現在は建築デザイナーの知識が発達していますから、47都道府県すべてに、人口の何割かを収容できる、国営完全無料全部屋3LDKマンション住宅を、そこそこ洒落た皆が入居してもいいかなと思う素敵なデザインで建築することはおそらく可能です。毎年繰り返されている道路の無駄な全国的工事を思い起こせば、お金の流れを変えればいいだけだと思いませんか。何らかの形で、部分的にベーシックインカムを導入することはできるでしょう。当然、税制の抜本的改革が必要かもしれませんし、無駄を省き、所得税を大幅に増額する犠牲が必要となります。しかし、今でも税金は取られ過ぎている。税金をとられても、住居や食料が保障されるのならば、それほど恐怖感も閉塞感もない。そして、必要な程度だけ無理せず働いてすむならば、それは悪い話ではない。当然、自分の素敵な一戸建てやマンションに住みたい人は、そのまま自分の収入を稼ぎ続けて、素敵なオリジナルの生活を続ければ良い。それは自由でしょう。



これらの発想は、少しだけですが興味深いです。
はっきり書いておきますが、私は共産主義も社会主義も嫌いであり、その思想を理想化している人々の思考の行き詰まりを感じている。それとは、異なる、現在の資本主義の歪みを除去し、修正するような思想をぼんやりとたまに考えているだけです。



名付けようがないけど『生活保障✪資本主義』とかかな。私個人が、思想的に共感しているのは、『ユートピア』の著者トマス・モアと『どん底の人びと』の著者ジャック・ロンドンの2人です。当然、この2人が正しいということもない。ただ、好ましいと感じているだけです。まあ、こんな話はどうでもいいことです。



■■■

本とは関係のない話ですが、消費税・所得税・住民税・法人税・相続税の5種類に税金を絞って、集約して、国民年金や厚生年金制度を破壊し、集約した税金から割り当てるといった発想も面白いと思っています。年金問題が解消する可能性も見えます。当然、5種類に絞れば、すべての税金が跳ね上がります。しかし、全体像が見えやすくて分かりやすくなり、毎月の年金納入や、社会保険納入もきちんとやれば破壊できるかもしれません。ガソリン税や酒税やタバコ税や自動車税や自動車重量税など、無限にある税金種別をすべて廃止して5種類にコンパクト化すればいい。まあ、強欲な人間が多いのでいろいろと妨害されて、不可能かも知れません。
■■■


ベーシックインカム制度には発想として非常に面白いものがあります。



実は、このような発想の萌芽を抱いていた人ははるか昔に存在します。先ほど述べた2人です。それ以外にもいると思いますが、私はこの2人しか知りません。

人生カテゴリ10で触れたトマスモアの『ユートピア』の著作には、かなり具体的な記述があり、驚きました。約500年前の人間の思考とは思えませんでした。

『どん底の人びと』という本を最後に紹介して終わります。
『どん底の人びと』―ジャック・ロンドンという著者は1876年生まれですから今から138年前に生まれたアメリカの人です。40歳でモルヒネ自殺したそうです。この本は、私が、学生時代から読了するも、なかなかに暗く重たい本の一冊として何度と捨て何度と買い直した本です。アメリカ人の著者が、1902年、産業革命の末期を迎え衰弱していくイギリスのロンドンの貧民街に潜り込み、その体験をルポルタージュにまとめたものです。この本には私は驚きましたが、1903年発刊の本にも関わらず、『自殺』や国家の『管理運営』といった章が存在しています。文章を少しだけ抜粋します。
――貧しい男にとって一番合理的な行為と言えば、家族を捨て去ることだ。―-
――人間は本能的に生にしがみつく、というが、今では違う。理性を持つ存在にまで成長したので、自分の人生が楽しみを約束しているか、苦痛を約束しているかに従って、生き続けたり死を選んだり決定するのである。―-
――自殺を試みる連中は可哀相なことに、きちんと自殺をやる仕方を知らない。―-
――これくらい生きて行くのが剣呑で、幸せを味わう可能性が低いのだから、生命が安っぽくなって自殺がひんぱんに起こるのも当然である。―-
――不運がこの一家に見舞った。―-
――「果たして文明は人間の生活を向上させたか?」を考えてみる。私が人間というのは、普通の人ということであるから、「果たして文明は普通の人間の生活を向上させたか?」と言いかえてもよい。―-
――要するに、今の社会組織は編成しなおされるべきであり、有能な管理体制が樹立されるべきだ。―-
――文明は人間の生産力を百倍にしたのは確かだが、管理がまずいために「文明人」は動物以下の生活をしているのだ。―-


この本が今から111年前の1903年に出版され、そんな大昔にこんなことを考えていた人がいたって思うと凄い不思議な気がします。さすがに、現在は動物以下の生活はしているとは思いませんが。



どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)
(1995/10/16)
ジャック ロンドン

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私は、『ベーシックインカム』という発想に可能性を感じており、正しい方向性に進む力になるかもしれないとほんの少しだけ期待しています。
















――①生活保障金額が一律に全員、個人ごとに支給される。子供への支給金額は下げてもよい。年齢制限はあってもよい。②加えて賃金労働をしている場合、その賃金は上積みされ、自由に使うことができる。賃金労働する人は、よりよい贅沢を自由にできる。所得税は制度の仕組み上、高く取られるが、生活保障金額だけで生活する人よりも、労働した分、遥かに贅沢な暮らしができる。③労働しない人・できない人も、生活保障金額で絶望を抱かず生活できる。―-



これが、『生活保障✪資本主義』
これが、『生活保障✪資本主義』
これが、『生活保障✪資本主義』



現実可能性については、語るものは特にありませんが、『方向性』としては決して間違っていないと思います。



























これが最後に書いた100記事目になります
疲れたサラリーマンが、セブンスターを吸いながら、遠くを見つめていたら、それが私です
会うことは決してないでしょう、さようなら
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