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会話9 『挨拶ができれば100点満点』という発想


Edit Category ◆会話◆
会話について、私が今までに把握できたこと・知っていること・何かのヒントになりそうなことを記録していきます。

会話は『挨拶ができれば100点満点』という発想がとてもハードルが低く、現実的に有効だと思います。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんわ」「失礼します」「お先します」「お疲れ様でした」といった挨拶をすれば自分に100点満点を与えるべきです。業務上とかのいわゆる『必要な会話』ができれば120点とかになり、業務上ではない雑談とかのいわゆる『不必要な会話』ができれば150点とかになり、そこの会話に楽しかったとか、気持ち良かったとか、スッキリしたとかいった類の感情が自分の内面に生じれば、それはすでに200点満点の領域です。

実際のところ、普通に話せるけど挨拶をしない、挨拶をしても無視する、部下には絶対挨拶をしない上司、逆に後輩だったり部下だったりしても挨拶をしてこない若手、とかいった人々はたくさん存在しています。

私の会社は約5000人弱の規模ですが、支店ごとに300人くらいとか100人くらいとかに振り分けられています。規模がある程度あると、毎年の人事異動ごとに人の出入りが結構あります。また、毎年多くの年配者が退職され、毎年多くの新入社員の若者が入社してきます。必然的に、本当にいろんなタイプの人間に出会います。学生時代には絶対交流が無かったようなタイプの属性の人とも業務上関わりができます。私は、上下関係があらゆる部活動の中で最も厳しい球技部や、その他、格闘技部や空手道場などの空間に属していた青年期時代の経験がありますから、後輩が先輩にきちんと挨拶をするというのが普通のことでした。そんな私にとっては、まったく挨拶をしない職場の後輩などには違和感を感じますし、世代の問題ではなく、課長、次長、支店長などといった年配者でも偉ぶった態度で挨拶を無視するような類の人にはかなり違和感を感じています。

そして、そんな人々でも全員から嫌われているとかいう訳でもなく、そういった人はそういったタイプの人同士普通に親しげに話したりしています。不思議ですが、挨拶しない人にも挨拶しない人なりの充実した世界は存在しています。ですから、挨拶の有無が重要ということではありません。挨拶の有無が重要という話をしたいのではありません。

会話や性格に困っている人や、悩んでいる人にとっては「会話という点で考えると⇒挨拶をすれば100点満点」というだけです。会話というのは、人と人が口を開いてコトバのやりとりをすることですから、その点で、挨拶は原点でありスタート地点です。会話や性格に悩む人はスタートラインに立つという意味でも、『挨拶をすれば100点満点をとった』と割り切ってよいと思います。その後、話し掛けられて沈黙してしまったり、つまらない空気を漂わせたりしても、会話は減点方式ではないと捉えて、100点満点をとったと考えてよいと思います。

会話については『0~100点の間に点数はない⇒挨拶さえしたら100点満点GET⇒会話の中身が駄目だったか、普通だったか、それなりに良かったのかは100~200点の間で点数をつけるもの⇒だから挨拶すれば100点はすでにキープしているので充分頑張った』という発想が気楽で重要だと思います。

実際、私は激鬱になれば、1~2ヶ月は自宅の寝室の布団に籠って「自殺したい」という強烈な自死欲求を抑えるだけで誰ともコミュニケーションなどとりません。電話にも会社から何らかの至急の用件と思われる電話がかかってくれば、状態によっては電話をとりますが、それ以外の知人などの着信は無視します。基本的には、会話のスタートラインにすら立てません。自分が休職している間は、社会の枠組みの中には属していない訳です。いったん、『はみ出している』状態、もしくは『うまくいかなければ永久にはみ出す』可能性もいくらでもあります。自殺した人々は『永久にはみ出す』ことに成功したとも言えます。

激鬱は回復過程で長期間かかる人もいますし、個人差については分かりませんが買物に何とか一人でいけるようになるとか、散歩するとか、子供の送り迎えにいけるとかいった段階に進みます。しかし、その買物中に偶然事情を知らない知人に出会い話し掛けられたり、散歩中に散歩している人から挨拶されたり、子供の送り迎えにいった時に友達のお母さんに突然「いつもうちの子がお世話になっています」とか話し掛けられ、どう返事をしていいか困ったり、頭が真っ白になったり、思わず無視して聞こえない振りをして逃げるように立ち去ったりすることもあります。『挨拶』は難しい。

職場復帰に成功しても、長期間職場に穴を開けた罪悪感は強いですし、自分の業務負担を押し付けられて我慢してきた同僚もいます。でも、職場復帰段階で上手に会話をすることはとても難しいです。会話ができない自分をとりあえず放置して棚上げ状態にして、ただ勤務時間が過ぎていく労働といった時間感覚に体と頭を慣れさせながら約1ヵ月のリハビリ出勤を続け、時間外抑制勤務となり、通常勤務となり、何か月何年といった単位で堕ちた状態で通勤を続ける自分と向き合いながら通勤を続けます。私は個人的には3回の復職を体験していますが、復帰1日目から通勤を続けて2年半くらいで普通に戻れるような感覚を持っています。ただ個人差があるので、この年月が長いのか短いのか分かりません。1回目の復職は焦って無理をしたので数か月後にすぐ潰れました。とにもかくにも、他人との『挨拶』は難しい。

ひきこもりの人、自宅内で何年も生活している重度身体障害者、重度知的障害者、重度精神障害者、難治性の病気の人などは、程度によって個人差があるでしょうが、外の世界の人間と『挨拶するというスタートライン』にすら立っていない、立てないといった辛い現実を過ごしている人も知らないだけで数多くいるかと思います。


『挨拶』は外の世界の人間との会話の始まりですから、『100点満点』に値するものだと思います。















挨拶以後については次記事以降にまとめます。


<追記>
この100点満点発想はよく仕事でも使用しています。面倒な電話が頻繁にかかってくる部署にいたときは、「電話に出れば100点満点、内容が困難でも、対応に失敗しても電話に出たから100点満点」とか、「飛び込みをするときは嫌な態度をとられることがあるし、自分でも嫌な事をしてるなと思うことがあるけれども、仕事だから、飛び込みでチャイムを鳴らせば100点満点、相手に不機嫌な態度を取られても、怒鳴られても、チャイムを鳴らして会話したから100点満点」などといった感じで使用しています。物事の成功、失敗は問題にせず、「スタートラインに立つという行動をとったら100点満点を自分に与える」という発想はそれなりに自分への精神的負担を減らすのに有効だと思います。

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